タイムトラベルなどの時間をテーマにしたSF作品集。時間SFというとパラドックスをいかに解決するかに着目して、作品ごとの解決手腕を堪能することが多い。確かに読ませどころではあるが、時間を遡れたらといったifを楽しむのが、素直な読み方だろうか。
個人的に気に入ったのは「退屈の檻」(リチャード・R・スミス)。特定の10分間を永遠に繰り返す話であり、突っ込みどころがたくさんありそう(探していない)だが、永遠に生かされる苦しみのようなものを突き付けられ、時間はたくさんあった方がいいなと思うと同時に、時間の残酷さも分かる。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
SF
- 感想投稿日 : 2019年3月7日
- 読了日 : 2019年3月6日
- 本棚登録日 : 2019年2月23日
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