マレーシア航空機はなぜ消えた

著者 :
  • 講談社 (2014年7月8日発売)
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感想 : 13
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今年(2014)3月上旬にマレーシア航空機の消息が不明になり、私も最後はよく把握していませんが、不明のまま忘れられているような事件がありました。筆者は、事故ではなく、事件と断定していようですね。

インターネットなどの技術が発達しているわりには、わからないで終わってしまう事件が現在でも起きてしまうのですね。数日前から、それらの真相?に触れている本も読み始めたので、それは読み終わってからアップするとして。

この本は元パイロットでありジャンボ機を実際に操縦されていた杉江氏により書かれた本です。パイロットらしくその観点からこの事件はどうだったのかと考察されています。最終的な見解が少なくとも私が知る限りでは無いこの事件について、この本に書かれていることは参考になりました。いずれ真相が出てくるとイイですね、ケネディ大統領暗殺や911事件のように。。

私も仕事がら時々飛行機に乗って外国に行きますが、日本の空港に着陸するときにいつもほっとします。このような事件が起きないように祈るばかりです。

以下は気になったポイントです。

・現代のハイテク機は、コンピュータを駆使した自動化システムにより平常時であればパイロットはラクにフライトできる。その反面いったんトラブルが発生すると、何から手をつけていいかわからなくなり、パニックに陥りやすくなる(p18)

・1965年にシンガポールからマレーシアから離脱独立したのを契機に、マラヤ航空は両国政府の共有となり1967年にはマレーシア・シンガポール航空となった。1971年に共有が解消されて、分離。(p20)

・1977年当時の日本航空は機長全員管理職制度を導入していて、部下の副操縦士は上司に何もいえず、クアラルンプール事故を起こした(p27)

・MH370便と官制、マレーシア航空や政府とやりとりする手段として、無線・トランスポンダー・エーカーズの3種類がある(p66)

・対象の便の航跡や、燃料切れになった地点は、エーカーズにより当局側は把握していたと考えられる。(p74)

・何の連絡も無く航路をはなれて左旋回してインド洋方面にむかったこと、トランスポンダーのスイッチが切られたこと、事故ではなく事件の可能性が高いのに公表していない(p77)

・日本では事故が発生すると、国交省が所轄する運輸安全委員会と警察が同時に調査を始める、この方法はアメリカの方法ではない。他の部分(整備、飛行場、官制、パイロット訓練等)はアメリカ式なのに(p105)

・安全な航空会社の選び方として、アメリカのメジャー航空会社の、大型機で運行する便を推奨する(p112)

・現在の機長の航空法上の権限とは、出発時にすべてのドアが閉められた後は、到着していずれかのドアが開かれるまで、たとえ航空会社の社長であれ内閣総理大臣であれ侵す事が出来ない(p190)

・三人から二人乗りになったことで、航空機関士が受け持っていた業務を二人でカバーする必要が有る。そのためにグラスコックピット仕様を採用、全ての計器類を配置できないので、3種類のディスプレーに全ての情報を内在、表示をデジタル表示にした(p196)

2014年11月3日作成

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 社会・生活・労働
感想投稿日 : 2014年11月3日
読了日 : 2014年11月3日
本棚登録日 : 2014年7月30日

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