記録によればコロナ騒動が始まって数ヶ月が経過した、令和2年6月頃に読み終わった本ですが、今年GWの部屋の清掃時に部屋の隅っこから発掘された本です。
今年3月末に58歳を迎え60歳まで2年を切りました。私が社会人になった頃には、60歳といえば定年退職でしたが、この10年くらいでかなり変化してきました。私が転職した15年程前には、雇用延長で定年後に数年働く人もいましたが、従来通りに定年を迎える方も多かったので大きな変化です。
60歳以後も働くかどうかはともかく、娘達が社会人となり独立した今となっては、人生を楽しむ孤独力を身につけていおきたいものです。60歳以降も悔いのない人生を送れるようにしっかりと準備をしようと思いました。
以下は気になったポイントです。
・好感を持たれるのは、やっぱり笑顔を絶やさない、腰が低い人、逆に敬遠される人は自己紹介をするときに必ず職歴をつける人(p16)
・年上だろうが年下だろうが正しい指示なら従うのが仕事、素直に受け入れるしかありません(p38)
・会社以外の行き場所を作っておくことを推奨する、新たな趣味を始めても良いし、ボランティア活動に参加するのもいい、ただし「みんながやっているから」「手近にあるから」という消極的な理由や周いに流されて始めないこと(p74)
・今まで以上に配偶者を思いやること、夫も孤独力を発揮して自立することが大事(p82)
・この世の中に強要できないものが2つある、それは「愛」と「尊敬」であると心理学者のアドラーは言っている(p94)
・何かをして助けてあげたときには「私が困ったときに助けてもらうこともあると思いますので」と言うのが良い(p98)
・60歳を過ぎたら誰にでも好かれたい、という気持ちに振り回されるのはやめて、周囲を傷つけない範囲で自分の気持ちや考えを正直に伝えたほうがいい(p118)
・非言語コミュニケーションとは表情や「仕草」など外見的なこと、初対面の相手に良い印象を与えたいと思ったら、こざっぱりとした服装をして、できるだけ笑みを浮かべていましょう(p146)
・沈黙は金、雄弁は銀(Speech is silver, silence is golden)の格言が成立したとき、その地では、金より銀の方が価値が高かったそうである、つまり本来は「沈黙するよりも雄弁な方が価値のある行いだ」という意味であった(p158)
・元気で長生きできるということは、なるべく周囲に迷惑や世話をかけずに過ごす、つまり孤独力が求められる(p166)
・最初に老化し始める脳の領域は感情のコントロールなど高次の精神活動を司っている脳の前頭葉という部分、つまり加齢とともに感情のコントロールが難しくなり、些細なことに腹を立てて大声を出しがちになる(p176)脳の老化を防ぐにはセロトニンを増やすことになる、朝日を浴びると良い(p185)
・ネガティブな言葉といえば、「たら」「レバ」「どうせ」である、これらは普段から使わないようにする、「たら・レバ」に続く言葉は、今更考えてもどうにもならないことが多い、「どうせ」には自分を正当化しようとする気持ちが見え隠れして、聞かされた人は不愉快になる(p210)
・「・・だからよかった」とすると、少なくとも悩み続けることに一旦は終止符を打つことができる(p237)
・健康寿命は男性は72歳、女性は74歳程度とすると、60歳の人には10年ちょっとしか残されていない。だからこそ「何かをやりたい」ということをどんどんしないと悔いが残る(p243)
・55歳からのヤングシニアに提案したいのが「車に乗らない一人旅」である、一人旅の良さは、いつもと違う環境に身をおくことで自分の内面と向き合い人生の意味を考えるなど、深い時間が過ごせる(p254)おすすめは「青春18きっぷ」を利用した旅(p255)
・「今更」と口にした途端、自分自身の思考や行動にブレーキがかかる、そこで「今から」と言ってみる、言霊というように人が口にする言葉の影響力は考える以上に大きいものである。自分が発した言葉が、ときには自分自身のブレーキになり、ときにはアクセルになる(p258)
2022年5月7日作成
- 感想投稿日 : 2022年5月3日
- 読了日 : 2022年5月7日
- 本棚登録日 : 2020年6月14日
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