アメリカの新・中国戦略を知らない日本人

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  • PHP研究所 (2013年2月15日発売)
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少なくとも5年前までのアメリカは、財政赤字に苦しみつつも「世界の警察官」を演じなければならない国だったように思います。ところがこの数年に、アメリカで「シェール革命」が進行していることで、かなり状況が変わってきているようです。

これは経済だけではなく、アメリカの軍事戦略にも大きく影響しているようです。日高氏の本は10年以上に渡って読んでいますが、彼は本を出す毎にその当時の最新の情報基づいて分析していますので、結果的に述べていることが異なることも多いのですが、これが動いている世界の現実だと思います。今回もアメリカで生の声を集めて書き上げた本だと思いました。

以下は気になったポイントです。

・今回の大統領選挙で結果を左右するのは、「スイングステーツ」と呼ばれ、年によって得票が入れ替わる州で、オハイオ等の9州、オバマはこれらのうち、ノースカロライナを除く8州で勝利したが、ギリギリの勝利(p15)

・オバマの父親がケニア人、その父親が家族を捨ててケニアに帰った後、母親が結婚したのがインドネシアの回教徒という事実(p21)

・ヒスパニック系の人々は増加、選挙人に占める割合は 2012年では 12%(白人:72%)、レーガン大統領が当選した28年前は、82%であり、白人のみで当選できる状況であった(p29)

・2012年の大統領選挙では、オバマ大統領は、白人の支持を大きく失い、黒人とヒスパニックだけの片肺飛行の政権になってしまった(p49)

・尖閣諸島は日清戦争に勝った後の 1895年の下関条約で正式に日本のものとした(p65)

・尖閣諸島は日本の実効支配がはっきりしているので、海上保安庁の艦艇による警戒態勢を取り続けるべきであり、自衛隊は出動させてはならない、とアメリカは警告している(p74)

・海兵隊は、ものもとアメリカ海軍の艦艇の艦長が部下の水兵の反抗を抑えるために自分のポケットマネーで雇ったボディーガード(p83)

・オハイオ州で比較的浅い場所にあるオイルシェールの埋蔵地帯は、州東部の穀倉地帯の真ん中にある(p147)

・アメリカ国内で燃料のウラン鉱が最近、よく見つかっている、バージニア州、ウェストバージニア、ネバダ、ユタ州等で(p158)

・アメリカ現在ある核廃棄物は、軍事用もあわせて 7.3万トンもあり、全米39カ所121カ所に分散して貯蔵されている(p162)

・ルーズベルトは、イギリスのチャーチルに対して、イランをイギリスに与える代わりに、サウジアラビアをアメリカのものにすると折り合いをつけた(p169)

・賃金だけでは決められない生産性が重視されるようになってきた、アメリカ企業が気づいたのは、中国での生産活動が不自由になってきたから(p193)

2013年3月30日作成

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: アメリカ・英語
感想投稿日 : 2013年3月30日
読了日 : 2013年3月30日
本棚登録日 : 2013年2月16日

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