科学がつきとめた「運のいい人」

著者 :
  • サンマーク出版 (2013年2月15日発売)
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昨年(2014)お亡くなりになりましたが、良く読んでいた、船井幸雄氏の本に、「運のイイ人=ツキのある人」になるようにしようと書かれていたと記憶しています。

運のいい人、悪い人というのは、気持ちの持ちようで自分で変えることができるようです。この本ではそれが科学でつきとめられた、としています。

運のいい人には、共通した、行動パターン・考え方・物事の捉え方、があるようです。また、自分を変えるよりも、視点を変えて自分を生かす努力をする、自分を大切にするから他の人にも良い影響を与えられる、という考え方は特徴的です。

この本に書かれている本を参考にして、「運のいい人」になっていきたいと思いました。

以下は気になったポイントです。

・運がいい人というのは、単に運に恵まれている、というわけではなく、運をつかみ、同時に不運を防ぐような行動、物事の捉え方、考え方をしている(p12)

・視点を変えて、今の自分を最大限に生かすことを、考えてみる。今の自分を変えようとするのではなく、いまの自分を生かす(p25)

・自分を粗末にせず、自分を大切に扱う、他人を敬うのと同じように、自分自身を敬う。特に、一人でいるときや食事をするとき(p28)

・他の人から大切に扱われるようにするには、周囲と良好な人間関係を築くには、まずは自分で自分を大切にする必要がある。(p31)

・運がいい人は、自分なりの「しあわせのものさし」を持っている、その状態を積極的につくりだす努力をしている(p36)

・選択に悩んだときは、どちらが正解かと考えがちであるが、それをやめて「おもしろさ」を判断にすべき(p51)

・主観的に幸福を感じている人は、心の調子によって変わってくる免疫系の物質のバランスがよくなる(p52)

・運がイイと思っている人に、明確な根拠がある場合は少ない、つまり、これから「運がイイ」と決めようとしている人に特別な根拠はいらない(p61、65)

・人間の中に新しい回路ができるのに、少なくとも3週間かかるので、3週間は続けるべき(p70)

・運のいい人とできるだけ一緒にいて、その行動をよく観察する。行動を真似すると、考え方やモノの見方も似てくる(p74)

・良質な睡眠をつくり、体内活性酵素を分解、抗ウィルス作用をたかめ老化を防止する、メラトニンは、朝の自然光を網膜が感じて分泌されるセロトニンがでて15時間後に分泌を開始する(p77)

・脳の細胞は、平穏無事なときよりも一定のストレスがかかったときのほうが活発に活動する(p89)

・ネアンデルタール人は、社会性(弱い女の人や子供も守る)をもっていなかったために、進化のゲームで負けてしまった(p101)

・品のある行動が、よい結果を生む場合が少なくない。それを証明したのが「しっぺ返し戦略」である(p107)

・粗野なふるまいよりも、品のある行動のほうが人の心を動かす(p111)

・他人を素直に正しくほめられる人は、他人から好かれるようになる(p120)

・他人をほめる時に気を付けるべきは、1)正しくほめる、2)表面的な軽い褒め方はしない、3)欠点には寛容になってほめる(p125)

・夢の実現に向けてまい進する、とにかくゲームをおりずに粘り続けることが、最後に勝つコツ(p151)

・脳を飽きないようにさせるには、脳内の報酬系をうまく活用する、つまり、脳に常に新しい刺激を与え続ける(p152)

・語学は伝達の手段にすぎない、その手段を使って何をしたいか、どんな状態になっていたいかを具体的に考えるのが重要(p155)

・語学は、発音から、そして文法を学ぶ(p154)

・もっとこんな工夫ができないか、こんな方法もあるのではないか、と新しいことを考えてみる。脳が喜びそうな新しい刺激を与えることを、楽しみながらやるのが、脳をあきさせずに、目標や夢に飽きさせない方法(p156)

・マイナスの結果にあらがうのではなく、その状況をまず受け入れて、その状況をどう生かすかを考える(p161)

・常に頭のどこかで自分の夢や目標について考えている、つまり夢や目標がかなった状態をいつも思い描いている(p162)

・夢や目標はを現実的なものに落とし込むことも大切(p163)

・習慣化した「祈り」によって、脳を変化させていく、朝(未来に目を向けた将来の自分、目標を祈る)と晩(目標に向かって、今日何をしたか)の1日2回、お祈りをする(p185、186)

2015年6月14日作成

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 社会・生活・労働
感想投稿日 : 2015年6月14日
読了日 : 2015年6月14日
本棚登録日 : 2015年6月11日

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