『坊っちゃん』の時代 第4部 明治流星雨―凛冽たり近代なお生彩あり明治人 (第4部)

  • 双葉社 (1995年4月1日発売)
3.87
  • (20)
  • (14)
  • (24)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 152
感想 : 19
4

「坊ちゃんの時代」第四部。
幸徳秋水を中心とした無政府主義者たちによる、「大逆事件」を巡る人間模様。
つくづくこの国は、と思わされる。体制が変わり舵が切られたように見せかけておいて、何も変わっていない。こういうことが何度繰り返されても喉元を過ぎれば熱さを忘れる。
それも、酷く短いスパンで。言論封鎖の次は結社の禁止。そうして人はテロリズム以外の手段を奪われる。
また同じようなことが起こるだろう。まさに世相は大逆事件をなぞっている。そのたびに、主義のない世界は汚泥を飲み下すことを誉めそやす。
主義とは傷だ。そうして、傷のない人間の記憶は、まず痛みから忘れていく。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: コミック
感想投稿日 : 2013年2月10日
読了日 : 2013年2月10日
本棚登録日 : 2013年2月10日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする