谷口ジローさんの本は、ぼくにとって「坊ちゃんの時代」四部作以来のお気に入りである。
最近も『遙かな町へ』『散歩もの』と、立て続けに手にとって読んだ。
そして、今回手にしたのが『父の暦』である。
谷口さんの絵もストーリーも、いつも一編の水彩画のように美しいのだけれど、この『父の暦』もそれを裏切らない。
中身については、裏表紙に簡潔にふれてあるので、書き記しておこうと思う。
「父が死んだ。私が長い間いだき続けてきたわだかまりを解かないままに・・・十数年ぶりに帰った郷里は何を語りかけてくるのか。
セピア色の記憶の彼方からよみがえる思いがけない真実。初めて知る母の、そして父の、優しくせつない想い。
谷口ジローが自らの故郷・鳥取を舞台に、人生の機微を鮮やかに描き尽くした傑作コミック。
ー 郷里に帰る・・・のではない、いつの日か郷里がそれぞれの心の中に帰って来るのだ ー
繊細なタッチが読む者の心深くに染みこむ感動を与える谷口漫画の最高峰!」
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- 感想投稿日 : 2007年1月7日
- 本棚登録日 : 2007年1月7日
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