大学を卒業してから初めて読んだ。
こんなに感想が書けない物語には出会ったことがなかったかもしれない。
なぜなら、あまりにも生々しいからだ。
客観的に主人公を捉えると、小さい頃は人気者だったけれど次第に取っつきづらくなって最後には酒や薬物に溺れていくという、もし現実にいたら関わりたくない人だと思った。
ただ、この人を嫌いにはなれないのは、人を愛していることが伝わるからだ。
相手を慮るが故に、相手を否定できず、自分を主張できないという、不器用な愛しかた。
そして考えすぎるのは自分も同じで、他人事に思えないから楽しく読めない、生々しい。
一年おきに読み直して今の生き方と照らし合わせながら、反面教師にして生きていきたいと思った。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2017年7月5日
- 読了日 : 2017年7月5日
- 本棚登録日 : 2017年7月5日
みんなの感想をみる