デュアン・サークII(7)烈火錯乱<上> (電撃文庫 ふ 1-49)

著者 :
  • メディアワークス (2006年8月10日発売)
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感想 : 6
3

再びデュアン・オルバ・アニエスが集う冒険

読了日:2008.06.01
分 類:ライトノベル
ページ:321P、301P
価 格:570円、550円
発行日:2006年8月発行、2006年12月発行
出版社:メディアワークス(電撃文庫)
評 定:★★★


●作品データ●
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主人公: デュアン・サーク
語り口: 3人称
ジャンル:ライトノベル
対 象: ヤングアダルト向け
雰囲気: RPG系ファンタジー
結 末: まあ、ハッピーエンド
イラスト: 戸部 淑
デザイン: 鎌部 善彦
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---【100字紹介】---------------------
別れの時から半年。3人が再び出会う時、新たな冒険が始まる。
魔法戦士としての道を歩み出したデュアン、
師を喪ったオルバ、火の精霊使いとなったアニエスは、
火の神殿で起きた悲劇に立ち向かう。シリーズ第7・8巻
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デュアン・サークの第2部であるデュアン・サークIIの第7巻・第8巻です。いつも通りの上下巻。

主人公でファイターのデュアン・サークは、もうLv.9に。前巻で、レンジャーになった森の少女ルルフェットとともに、ベテランファイターのオルバ・オクトーバと再会するため、彼が指定したガイトムンドのアズルの元へ旅立ちましたがその続き。そして前巻で師を喪ったオルバもまた、アズルを訪れていました。前作から登場の僧侶のズーニョと共に。更に、魔法使いから火の精霊使いに転職した、アニエス・R・リンクがあっと驚く登場をし、久々に「あの3人」が揃い踏みでクエストに挑むことになりそうです。ただし、メンバーが増えたことだけでなく、何となく雰囲気も、そして彼らの関係も少し、変わりましたけれども。それは読んでのお楽しみ。


いつもにも増して色恋なカラーです。何だか若いなあ、と思うようになってしまった菜の花は、もう若くないのね(しくしくしくしく)。今回は、彼らの恋愛物語を堪能しつつ、アニエスの頑張りもお見逃しなく!ですよ!火の精霊使いとなった彼女、頑張ってます。

彼女の修業も技も、それにデュアンの戦いもそうですが、精神世界での戦いってなかなか描写が難しいものだと思います。物理的な戦いなら、身体の動きで表現できますけれども、精神世界の戦いの辛さは、ことばにしづらいですからね。この辺り、かなり頑張って表現されている感じです。

それにしても一気にレベル上がりましたねー、本巻のラストの乱戦で。ちょっと上がりすぎでは…(^ ^;)。特に、ルルフェとアニエス、頑張りまくりですね。

そういえばズーニョ・ルルフェ・アニエスの女性3人組が意外にいい取り合わせらしく、デュアン・オルバより強そうな感じであるのがちょっと面白かったです。以前はデュアン・オルバとアニエスとか、オルバ・アルフレックとズーニョとか、デュアン・サヴァランとルルフェとか、女性の方が人数が多いってこと、なかったような。うん、女の子の勢力が増してますね、負けずに頑張ろう、デュアン。


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文章・描写 :★★★
展開・結末 :★★★
キャラクタ :★★★+
独 自 性 :★★★
読 後 感 :★★★
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菜の花の一押しキャラ…アニエス・R・リンク

「いつも言ってるだろう。引っ張るな!服が伸びる!」(サガン)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ライトノベル
感想投稿日 : 2010年10月11日
読了日 : 2010年10月11日
本棚登録日 : 2010年10月11日

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