友達に借りて読みました。
道尾秀介は、最近、お気に入りの作家なのですが、この作品も面白かったです。
主人公は、中年の詐欺師と少女。
実は、隠された人間関係がキーになっています。
最初は、それぞれの視点で交互に書かれた章が並んでいて、淡々と進んでいきます。
しかし、お互いが出会ってからの展開はスピード感を増し、一気に結末まで読者を引っ張って行きます。
ドキドキ感が半端じゃありません。
そして、結末・・・あぁ、やっぱりうまくいかないなぁ・・・あれ?・・・あっ、そう来ましたか!
二転三転する物語に翻弄されながらも、読後は爽快な気分です。
読者の評価は、単純に小説として楽しめるかどうかで分かれると思います。
要は、最後の仕掛けを受け入れることが出来るか?ということになるのでしょうか?
ミステリー作品の枠組みに収めてしまうのは勿体ないエンターテイメント作品に仕上がっていいます。
大推薦作品です。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ミステリー
- 感想投稿日 : 2010年6月4日
- 読了日 : 2010年6月4日
- 本棚登録日 : 2010年6月4日
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