Little Fires Everywhere の作者のデビュー作。
長女のLydiaが池の中で溺れて死んでいるところから物語はスタートしたので、ミステリー系かと思いきや、家族1人1人がそれぞれ抱えている苦悩が積み重なっていて悲劇に繋がった、という話。
アメリカに住んでいる中華系アメリカ人のお父さんと白人のお母さん、ハーフの子どもたちがそれぞれ悩みやコンプレックスを感じながら暮らしていて、長女が亡くなったことにより家族内の亀裂が表面化された。お父さんはアジア人の見た目であまり学校などで馴染めず、お母さんは女性として子どもができて科学者としての道を諦め、Lydia はそんな両親からすごく期待されてしまっていて息が詰まってしまった。アジア人ならではの親を裏切りたくない気持ちなど描かれている。
Little Fires Everywhere もそうだったが、アジア人が物語に出てくるがすごく新鮮に感じる。これからも作者にはそのアジアアメリカ系にフォーカスしたものを出して欲しいと強く願う。
あまり根本的な解決が出来ていなくてスッキリするわけではなくて、それぞれの苦悩を繰り返し強調されていたのがあまり好きではなかったけど、すごく読みやすい話だった。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2021年2月11日
- 読了日 : 2021年2月8日
- 本棚登録日 : 2021年1月24日
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