わが青春に悔いあり―狐狸庵閑話 (角川文庫 緑 245-12)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 5
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57点。無駄話を何より好む狐狸庵山人。狐狸庵といっても韓国は関係ない。狐狸庵閑話(こりゃあかんわ)からきてるんでしょうか。二葉亭四迷みたいな感じかな。
小説家である遠藤周作が狐狸庵山人の雅号を名乗りぐうたらをテーマに綴るエッセイ。
失笑、爆笑、哄笑を誘う傑作エッセイかどうかは別として、興味深い文章があった。『われわれは他人という鏡にうつるイメージによって、存在しておるのかもしれん。たとえば伝記などそんなもんだ。そしてこの他人にうつった自分意外の自分は、だれも知らん。しかし真の自己はわが死とともに永遠に運ばれるのならーやはり他人から見た自分はどんな誤解を受けようと、自分というべきであろう』
ここに遠藤周作の倫理観のようなものを見た気がした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2012年5月29日
読了日 : 2012年5月29日
本棚登録日 : 2012年5月18日

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