日本文学盛衰史

  • 講談社 (2001年5月1日発売)
3.74
  • (8)
  • (13)
  • (16)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 105
感想 : 13
4

明治時代、日本文学がテイクオフする際の文学者たちの苦闘を著者独特の現在の風俗と過去を自由に行き来する文体で描く。特に、田山花袋と石川啄木の章が面白かった。しかし、大逆事件をきっかけに、日本文学の無力が明らかになった。そして、溌剌とした明治の文学運動は衰亡に向かう。歴史を小説にしてしまうという壮大な試みであった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2016年2月13日
読了日 : 2016年2月13日
本棚登録日 : 2016年2月13日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする