明治時代、日本文学がテイクオフする際の文学者たちの苦闘を著者独特の現在の風俗と過去を自由に行き来する文体で描く。特に、田山花袋と石川啄木の章が面白かった。しかし、大逆事件をきっかけに、日本文学の無力が明らかになった。そして、溌剌とした明治の文学運動は衰亡に向かう。歴史を小説にしてしまうという壮大な試みであった。
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- 感想投稿日 : 2016年2月13日
- 読了日 : 2016年2月13日
- 本棚登録日 : 2016年2月13日
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