妾がどうこうというのが全くなじみがないから受け止め難く、当時の一般的な市井の感情も掴みにくい。
そういうわけで一匹の雁がきっかけでいっときの邂逅にしかならなかった2人の結末が、いいとも悪いとも感じ取れないので、せっかくタイトルにもなってるキモのはずなのにもったいない読み方したかなと残念に思った。
こういう誰かが語る風な書き方は当時の流行のようだが、書き方が語り口調じゃないのですっかり忘れて、後から一人称が出てきた時に誰?と思い出せなかったり…。
版木屋がもう少ない、と書いてあったのが個人的にそうなのか……と一番気にかかった点だった。そうか〜。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
青空文庫
- 感想投稿日 : 2017年2月15日
- 読了日 : 2017年2月15日
- 本棚登録日 : 2017年2月15日
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