子どもたちが19世紀風の衣装を纏った動物の格好をしてイソップ童話のお芝居をする、という内容の絵本。
人間の立場や力関係などを動物のイメージに置き換えて、教訓的なお話が語られている。
キツネのブドウを取ろうと躍起する描写が美しくてすごくよかった。
ところでキツネはそのイメージから悪戯好きで意地悪な役どころ当てはめられているけど、これっていつからなんだろうなあ、と考えて調べてみると、西洋でも東洋でも人を騙す・化かす存在で、魔術的・神秘的な存在であるみたい。
再話・絵:バーバラ・マクリントック、訳:福本友美子
とてつもない余談だけど、「子どもたちがお芝居している」というタネ明かしは裏表紙でしか触れられていないので、そこを読まずに最後のページをめくってしまって興醒めしてしまった(子どもたちが動物のお面を外してカーテンコール)。個人的な感情なのは承知しているけど、「動物の格好をして」ではなく「擬人化された動物」であったほうが好きだなぁ。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
726.6 絵本
- 感想投稿日 : 2022年9月22日
- 読了日 : 2022年9月17日
- 本棚登録日 : 2022年9月17日
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