日常生活に埋め込まれたマイクロアグレッション――人種、ジェンダー、性的指向:マイノリティに向けられる無意識の差別

  • 明石書店 (2020年12月18日発売)
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社会の構造や制度、育った環境や身近にあった文化などにより、知らず知らずのうちに備わったステレオタイプや偏見によって、日常生活でのやりとりや態度に「あからさま」ではなく「あいまい」な形態で表れる無意識で見えにくい差別。これをマイクロアグレッションとし、人種・ジェンダー・性的指向のそれぞれに対する影響、被害者側だけでなく加害者側の心理等についても考察している。

私はシスでヘテロの男性なので、日本にいる限りマジョリティに属する。
他人を観察していて思い当たることがあったり、もちろん自分自身を振り返って懺悔する部分も多々あって、読んでいて苦しくなってくる。
マジョリティ側が作り上げた社会構造や制度であるため、マジョリティ自身が変化するしかない。
「多様性」という言葉を唱えるだけではなく、他者のリアリティを知り、受け入れ、対話し、関係を作るためのコミュニケーションを厭わないこと。

アトロク(2021-11-25)、荻上チキさん推薦図書。
言葉としては、1970年代のアメリカなどで既に存在していたようだ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 3類 社会科学
感想投稿日 : 2022年6月3日
読了日 : 2022年5月31日
本棚登録日 : 2022年5月31日

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