結合性双生児で、上半身はそれぞれの体、腰から下はひとつの体を持つグレースとティッピ。
グレースの視点からつづられる日々は、生まれてから常にふたりが一緒にいるしかないことの幸福と苦しみ、もちろん心は別々の個性を持つこと、普通に接してくれる友人との出会い、家族への思い、そして恋、治療、不安…などが連なっている。
そして辛い決断、さらに辛い辛い結末。
彼女の生きていることそのままが、想像したこともないような日々の困難に立ち向かう物語。
ティッピを失って“ひとり”になったグレースの喪失とはどういうものなのか、わかったとか感じたとかも、とても言えない。
正直なところ、まだよくわからないまま。
それでも、読んで良かった、と思う。
凝った装丁、選び抜いた言葉、数ページごとに交互に変わる紙の色。分かち難いふたりの結びつきを本の形であらわしているようだった。
図書館あきよしうたさんのレビューで、手に取った本です。
ありがとうございました。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
海外作家
- 感想投稿日 : 2020年11月2日
- 読了日 : 2020年11月2日
- 本棚登録日 : 2020年7月5日
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コメント 3件
図書館あきよしうたさんのコメント
2020/11/03
yo-5h1nさんのコメント
2020/11/05
図書館あきよしうたさんのコメント
2020/11/07