わたしの全てのわたしたち (ハーパーコリンズ・フィクション)

  • ハーパーコリンズ・ ジャパン (2020年6月10日発売)
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感想 : 39
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結合性双生児で、上半身はそれぞれの体、腰から下はひとつの体を持つグレースとティッピ。

グレースの視点からつづられる日々は、生まれてから常にふたりが一緒にいるしかないことの幸福と苦しみ、もちろん心は別々の個性を持つこと、普通に接してくれる友人との出会い、家族への思い、そして恋、治療、不安…などが連なっている。
そして辛い決断、さらに辛い辛い結末。


彼女の生きていることそのままが、想像したこともないような日々の困難に立ち向かう物語。
ティッピを失って“ひとり”になったグレースの喪失とはどういうものなのか、わかったとか感じたとかも、とても言えない。
正直なところ、まだよくわからないまま。
それでも、読んで良かった、と思う。

凝った装丁、選び抜いた言葉、数ページごとに交互に変わる紙の色。分かち難いふたりの結びつきを本の形であらわしているようだった。


図書館あきよしうたさんのレビューで、手に取った本です。
ありがとうございました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 海外作家
感想投稿日 : 2020年11月2日
読了日 : 2020年11月2日
本棚登録日 : 2020年7月5日

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コメント 3件

図書館あきよしうたさんのコメント
2020/11/03

うわぁ、yo-5h1nさん、これ、無っ茶嬉しいです。

私レビューの後半に、ちょっと辛口コメント載せてしまいましたが、お邪魔になっていなければと祈ります。

でも私、この「詩」と「本」全体をちゃんと味わう感性がなかったんだなぁと、yo-5h1nさんのレビューを読んで思いました。

もう一度手にとってみようと思います。

私こそ、ありがとうございました。

yo-5h1nさんのコメント
2020/11/05

コメントいただきありがとうございます。
辛口コメントとは全く思わず、図書館あきよしうたさんが星を4つ付けてるなら、と気になって読みました。
邪魔だなんてとんでもない!
これからもすてきな、正直な思いのままのレビューを楽しみに読ませていただきます!

図書館あきよしうたさんのコメント
2020/11/07

レビュアー冥利に尽きるコメント、本当ありがとうございます。

これから更にレビュー書くのが楽しみになりました。

これからもよろしくお願いしますね。

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