文庫版 塗仏の宴 宴の始末 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2003年10月15日発売)
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感想 : 328
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 犯人の言い分が個人的に気に食わなかったので-1。理性をはぎ取って現れたものが本性だ、という主張はイラッと来るし、相手を陥れておいて糾弾されても「お前が言うな」と思うし、あと黒幕さんは超キモかったんですが、次回以降はこの人の張り巡らせる計略と戦うことになるんでしょうか。正直勘弁なのですが。
「催眠術に頼ってる内は二流」という京極堂さんの台詞に深く同意。真犯人としては前回の蜘蛛の方が好みでした。上巻を読み返してみたらほとんどの絡繰りを看破していて流石だったけど……まあ、しょうがないのか。もっと彼女の活躍が見たかったのだけれど。
 あと榎さんがかっこよすぎて吹いた。何あの神さま。京極堂参戦の流れで大盛り上がり、終わった後はまさに祭りの後。確かに「宴」だったけれども、やっぱり黒幕は気に喰わん。キモイ。
 内藤の憑きものがようやく落ちて、そして関口先生がどうなったかは次回……考えてみればうぶめでの関口さんと内藤の立場は似ていたのか。でも関口先生には三国一の嫁がいますから!(同点:千鶴子さん) 元気に返してあげてお願い!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 読書記録(小説)
感想投稿日 : 2010年9月14日
読了日 : 2010年9月14日
本棚登録日 : 2010年9月14日

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