猫を抱いて象と泳ぐ (文春文庫)

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本棚登録 : 4164
レビュー : 531
著者 :
よえりんさん 小説   未設定

唇を閉ざして生まれてきた少年の生涯。
27ページのおばあちゃんの少年への言葉がステキ。
大きくなることを喜ばれず、閉ざされた世界で生きざるを得ない存在を慈しむ少年。大きくなることが罪悪なはずがないのに。
家族、人形のパートナー、マスター、老婆令嬢、彼は世界を閉ざしてはいたけれど、彼のチェスのように暖かく秀逸な人々と心は一緒だった生涯。
少年の生前、死後も、チェス好きを魅了し続ける彼が紡いだ美しい棋譜は、どんなに小さくっても彼の存在をいつまでも美しく輝かせるのでしょう。
マスターの言葉 「バスを家にするには」の言葉は、生きるにも似ていると思いました。

レビュー投稿日
2017年9月20日
本棚登録日
2017年9月20日
9
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