かがみの孤城

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本棚登録 : 9049
レビュー : 1140
著者 :
よえりんさん 小説   未設定

子どもからの過渡期を迷いながら悩みながら一歩づつ進んでゆく子ども達の1年に、ところどころで眼鏡が曇って読めなくなってしまって大変でした。

安西こころちゃんという中1の平凡なひとりの普通の女の子が、真田美織ととりまきという中1なのに陰湿な圧力を平気でできる非凡な輩に不幸にも出会ってしまい、1学期の早々から不登校になり自宅からでられなくなってしまいます。

ある日、お部屋の鏡が光って、それがお城へと続く扉に変わります。そこで出会った6人とこころは、オオカミ様に出会って、ルールに従いながら、お城のなかにあるという願いを叶えるカギを探すことになります。

アキ、スバル、ウレシノ、マサムネ、リオン、フウカ、彼らもまた、自分でつくりあげたのではないそれぞれの環境のなかで、中学生の今を一生懸命生きています。

オオカミさまがいう「会えないわけでもない。たすけあえないわけでもない。ただすべてそこに気付けばの話だ」っていう言葉が、読み終えた今もずっとこころに残っています。
おなじ学校に行きたかったこの8人の繋がりと思い出は、私のこころにもずっと消えずに残ります。

それから、パラレルワールドの話がでたときに、凍りのくじらを思い出しました。ドラえもんは、パラレルワールドの話だったなぁって。いつものび太君は、あったらよかったのにと自分のいるところから反対側の「パラレルワールド」を羨ましがるけど、ドラえもんの力を借りていざ行ってみると今の良さがわかったりその理由に気付くことも多かったことを思い出しました。ただ、そうだったなぁって思い出しただけで、この作品とは繋がらないのですが。
柔らかなみずみずしい宝物と呼べる感性を持っていながら経験が浅いゆえに避けにくい、そんな危険から逃げる方法を示唆しているこの本を、この世代の子どもたちだけじゃなくて、大人世代の私も、成長途上の子どもたちを苦しめる側にならないためにも読んでおいてよかったなぁって思います。

レビュー投稿日
2018年10月8日
本棚登録日
2018年9月22日
13
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『かがみの孤城』のレビューへのコメント

fukayanegiさん (2019年8月23日)

7人のところを8人と表現するところがいたく感動いたしました。

よえりんさん (2019年8月26日)

ネタバレ的にはアウトかもと悩んだのですが数えずにはいられませんでした。共感してくださって感謝です(๑˃̵ᴗ˂̵)

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