ローマ人盛衰原因論 (岩波文庫 白 5-5)

  • 岩波書店 (1989年7月17日発売)
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「法の精神」で著名なモンテスキューの
『ローマ人盛衰原因論』を読了。

10日間で集中して読みました。


最近歴史関係の古典もよく読む中で
この古典を読んでいて
沸々と湧き上がってきた気づきは

「どこの時代のどこの国の歴史を学んでいても、全ての世界の歴史に繋がってくる」

ということです。

歴史は全てタテヨコで繋がっているということです。
タテは時間軸で、ヨコは空間軸です。



例えば
ヴェネツィアという都市国家の歴史、ローマカトリック教会の歴史、アレクサンダー大王が活躍したマケドニアの歴史、十字軍の歴史、チンギス・カンの蒙古の歴史など、全てのことがローマの歴史と関連性をもっていますね。


これらの知識がある上でこの古典を読むのと、そうでないのとでは、理解の深さに差が出る。
理解の深さの差が、古典を読んでいて面白いかどうかに関係している。

その意味で
「知識の差が面白さの差」
といえます。

そこから
「知識は世界を楽しくするアイテム」
だといえそうです。



どこの時代のどこの国の歴史を学んでも
世界の全ての歴史に繋がっているのであれば
やはりここでも
「自分の興味のある面白そうだと思うところから
学んでいくことが最良の方法である」
といえます。


読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年4月13日
読了日 : 2021年4月13日
本棚登録日 : 2021年4月13日

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