古典を読まない真の読書家はいないし、
古典についての教養を持たない真の読書家もいない。
古典は多面的だ。
個人的には、一面的な人間は面白くないと感じる。
古典だけしか読まない方が良いのかというとそうではない。
著者三木清の言葉で言えば、
アカデミズムに対してジャーナリズムがあるように、古典本と新刊本にはそれぞれに価値がある。新刊本を読むことは冒険である。
だが、新刊本だけを漁っていたらいいということでは全くもってない。
人は良いものを読むことで、
良いものと悪いものを見分ける目を養うことができるのであり、その逆ではない。
新刊本というのは古典と違い、まだ価値が定まっていないのだ。
だが、読書体験を古典から始める人は少数だろう。
やはり、ある程度新刊本を読んで冒険に出たのであれば、
古典にチャレンジし真の体力を身につけながら
その培った体力でまた新たな冒険に出かける。
さすれば、その体力に比例して今までの冒険を超越した大冒険になること間違いなしだ。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2019年3月3日
- 読了日 : 2019年3月3日
- 本棚登録日 : 2019年3月3日
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