挫折し続ける初心者のための最後のジャズ入門 (幻冬舎新書 な 2-1)

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  • 幻冬舎 (2007年1月1日発売)
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感想 : 15
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ジャズが聴きたいだと?だったらもっと真剣に向き合えよと、いきなり初心者を突き放すどころか門前払いするような勢いです。

なにオムニバスとか気軽なもん買ってんだ。いきなり頂点を聴いてみろと。
おすすめ2枚のうちのマイルスの「In A Silent Way」は、電子キーボードの音で始まっちゃうような、ジャズとよばれる中でも初心者からすればかなり異色のものなんじゃないの?というもの。
世間が何となくもっているジャズのイメージを、最初の段階であえてブチ壊し、そんなイメージだけじゃ語りきれないジャズの奥深さと難解さを突きつけます。

しかしこの選民意識と決めつけ感あふれるサディスティックな文章の裏には何があるのか。

ほんとにジャズを究めたいのか?
これ判らなきゃ聴くの諦めたら?
ジャズじゃなくてもいいんじゃないの?

人生の中で何を選ぶか選ばないか。選んだ中で突き詰めてみて、自信もって独自の世界観を持てと。そんなメッセージが込められてるんじゃないか。そう前向きに捉えることにしたほうがよいでしょう。

「最後のジャズ入門」とは、入り口でハンパにうろついている初心者へ、最後に引導を渡すという、決して救われることのない入門書なのだった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2013年12月20日
読了日 : 2013年12月20日
本棚登録日 : 2013年10月6日

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