原罪 (ヴィレッジブックス F ケ 3-5)

  • ヴィレッジブックス (2013年9月20日発売)
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感想 : 6
3

殺人鬼グレッチェン・ローウェルのシリーズ第5弾。

最初の3作が「ビューティ・キラー3部作」とも言える『獲物』『犠牲』『悪心』、次に番外編的な『昏い季節』があって、今回はいわば「シーズン2」のプレミアみたいな位置付けとのこと。TVドラマシリーズみたいな言い方だが、実際このシリーズはTV的な雰囲気が最初からありありで、ケーブル局のFXでドラマ化が進められている(ただし、実際のドラマは本1冊が1シーズンになるようだが)。

前回はほとんど出番のなかったグレッチェンが中心に戻り、猟奇殺人のグログロ描写も復活。そして、グレッチェンの存在に押されてかメインの殺人事件の扱いがぞんざいになる傾向も復活してしまうのがいささか残念なところ。グレッチェンの過去やら十代で産んだ娘の話なども、いまいちピンとこなかった。別になくても良かったんじゃないのというか……。あまり具体的な説明を入れず、ただただ邪悪な存在である、ではいけないのかな。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 933 英米文学(小説)
感想投稿日 : 2013年12月15日
読了日 : 2013年12月8日
本棚登録日 : 2013年12月4日

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