黒と茶の幻想 (Mephisto club)

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本棚登録 : 1395
レビュー : 233
著者 :
よーこさん 小説   読み終わった 

恩田作品3作目。
読むのにかなり時間がかかりましたが、面白かったです。
恩田さんの作品は不思議と読み逃しが勿体無くてじっくり読んでしまう。
すっかり好きになってしまいました。

今作は三月シリーズという事ですが、憂理が出てきてびっくり。
利枝子の事が好きになるあたり、やっぱり麗子の呪縛からは逃れられなかったのかな、なんて思ってしまったり。
利枝子にはモヤモヤ、蒔生はひたすら気持ち悪いし、彰彦と節子のお陰でこの旅は円満に終われたのだとヒシヒシと感じます。
三月は~の流れからの「黒と茶の幻想」のタイトルなのであまり深い意味は無いのかな、と思ってもいるのですが、英題がBLACK & TAN FANTASYだったので、「TAN」が「BRAUN」でも「BEIGE」でも無い事がずっと引っかかっていました。
調べると、TANは赤茶色、丹色。赤茶は錆の色だなぁ、と。
心の錆を吐き出す旅なのかな、という事で個人的には納得出来たので私の中の「謎」も解けました。笑
Y島やJ杉などになっていたのは三顧の桜がフィクションだからなんですね。そんなのあったら是非見てみたかった!とちょっと残念。

「美しい謎」もどれも面白くて良く出来ているし、最後に「節子」を持ってくる事で気持ちのいいラストになっているあたりも良く出来ていると思います。
女性作家ならではの巧みで繊細な心理描写がすごく面白かった。

レビュー投稿日
2014年1月10日
読了日
2014年1月10日
本棚登録日
2014年1月10日
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