LOST ファイナル・シーズン COMPLETE BOX [DVD]

出演 : マシュー・フォックス  エヴァンジェリン・リリー  ジョシュ・ホロウェイ  ナヴィーン・アンドリュース  エミリー・デ・レイビン 
  • ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社 (2011年10月17日発売)
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感想 : 49
5

長かったので感想も長いです。
やっと観終わりました。LOST。
長かったです。でも長かった分、終わった時の「LOST」の文字を見た時の感動もひとしおでした。

ファイナルシーズンに入って始まったフラッシュサイドウェイズの世界。
今までシーズンを通して「過去」、「現在」、「未来」だったのできっとこのフラッシュサイドウェイズの世界は飛行機が墜落しなかった時のパラレル世界だと信じて疑いませんでした。
物語の中でも「全てが無かったことにする」事に奔走していましたしね。
考えてみるとあれはこのラストで予想を覆すためのミスリードだったんだな、と思います。
まさか死後の世界とは…。
そしてLOSTはジャックの物語だったんだな、と最後になって分かりました。
ファイナルシーズンが後半になるにつれて、ジェイコブと黒服の男の兄弟喧嘩に巻き込まれただけなのでは…なんて思っていましたが、LOST自体が「死」がテーマなんですよね。
「ジェイコブ」と「黒服の男」、「白」と「黒」、「島(現実)」と「フラッシュサイド(死後世界)」。
やたら出産シーンが多いのも、「死」に対しての対比だったのでしょう。
ここまで宗教色の強い作品になってしまうとは思いませんでしたが、ジャックを導く父も「クリスチャン」ですもんね。

正直、フラッシュサイドウェイズが死後世界だと分かった時、ジャックの命が終わった時、こんな辛いラストになるなんて、と落ち込みました。
宗教的なバックボーンが深いアメリカと違って日本的にはやっぱりバッドエンドに感じてしまうんですよね。
でもその後考察などを読んだりしてみてLostpediaに載っていたというラストシーンのト書き。

"The plane clears frame, finally free of the Island. Jack Shephard has done what he came to this place to do. He has found his purpose. He has found love, and been loved. He has finally found a way to love himself. "

訳:「島を脱出した飛行機が画面を横切っていく。ジャック・シェパードはこの地に来た目的をついに果たすことができた。目的を見つけ、愛を知り、愛される事ができた彼は、ようやく自分自身を愛する術を知ったのだった。」

というのを読んで、決してバッドエンドではなかったのだと思いました。
クリスチャンの「人はいずれ死ぬものだ」という言葉の通り、死んでしまった事を悲しむのではなくてどれだけ生きている間に満足できたか、という事なのかな、と。
フラッシュサイドウェイズが幸せすぎたのが逆に辛かったのでしょうね。
ジン&サンも、ソーヤー&ジュリエットも、チャーリー&クレアも、サイード&シャノン(これは意外でした)も皆幸せそうだったから良いのではないでしょうか。
ソーヤーとジュリエットのシーンは大泣きしてしまいました。

残った謎も沢山ありましたが、それはそれとして残るほうが人の心にも「心残り」の様な感じで残るんではないでしょうか。
個人的にはすごいドラマだったな、と思います。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ドラマ
感想投稿日 : 2013年7月14日
読了日 : 2013年7月14日
本棚登録日 : 2013年7月14日

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