妖精の墓標 (講談社ノベルス)

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レビュー : 8
著者 :
ともさん ミステリ(日本)   読み終わった 

信州の山林地主の先代・新羽堂市が変死した。
東京から葬儀に訪れた孫の医師・桂木優二は自殺と判断されたその死に不審感を抱く。
そして葬儀の直後、遠縁の画家・滝見伸彦が転落死。
生前、滝見が白昼夢のように見ていた「妖精」に、連続する事件解決の鍵があると考えた桂木は、米国ボストンに暮らす心理学者のトーマ・セラに調査への協力を依頼する。

第一回福ミス受賞者、松本さんの第2作目。
ざっと4年ぶりですか。
それだけの時間がかかっていそうな、凝った作品でした。
だけどちょっと合わなかったかなぁ~。

滝見が初めて妖精を見たという、マサチューセッツでのプロローグから一転、閉鎖的な田舎の人間関係が思いやられる本編へ。
その導入部のあたりはワクワクしていたのですが、ボストンでのトーマの調査状況が入るようになってからは中だるみ。
日本とボストン交互に話が進むため、日本編でノってきたと思ったらボストン編で失速という。
どうにもテンポよく読み進められず、非常に時間のかかったイライラが募る読書でした。
あと女性が多すぎたので、ちょっと混乱。それもイライラの原因の一つ。

トーマと桂木の調査が一つになってからはサクサク進み、トーマの導き出した答えは非常に興味深く読みました。
想像するしかできないけれど、こういう症状の出る人はとても生き辛いだろうなぁ。
特に子供であったなら、いろんなレッテル貼られちゃうよね。母親も一緒に。。。
エピローグも余韻が残ってよかったです。

だけどその科学的解明と事件の真相が乖離している印象。
最期までボストンと日本という、科学と横溝的世界がうまく融合されてないというか。
動機部分はけっこうなサプライズであったのに、イマイチ感で残念な印象になってしまいました。

レビュー投稿日
2013年6月16日
読了日
2013年6月7日
本棚登録日
2013年6月7日
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