セントラルパークに新設された時計『倫敦時計』。その完成式典で大衆の面前に飛び出す制作者、弥武大人の死体。そして始まる時計にまつわる連続殺人。
現場に居合わせた小説家霞田志郎、真相解明に乗り出すが・・・?
と、まあこんな感じ。
感想としては「読み終わっちゃったぁぁぁぁ!!」という面白さ。
私は推理小説で“ホワイダニット”(何故殺したか)の苦手な読者なので『動機』に焦点が合わされると非常に困ってしまうのですが、この作品は終盤、考える余裕を読者に与える物です。
密室、からくり時計から現れる死体、連続殺人・・・推理小説ファンなら涎が出るようなお題目がずらりと並んでいます。(クイーン系かなぁ?)
全作よりもさらにいい出来で、謎解きしながら、楽しんで読めます。
太田忠司、恐るべし。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ミステリ
- 感想投稿日 : 2006年6月8日
- 読了日 : 2006年6月8日
- 本棚登録日 : 2006年6月8日
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