私がスマホを使いはじめたのは大学入学のタイミングで、学生時代ずっと集中力がなくて本を最後まで読めないっていう悩みを抱えてたし、下宿の部屋で日がな一日SNSやってた。まさか集中力低下にスマホが関係あったとは…!学生時代の私に教えてあげたい。まあ、本書にもあるように研究には時間がかかるけど…。

なんとなく感じていた「なんで気づいたらスマホいじってんだろ?」「なんで心が満たされないんだろ?」という疑問に、見事に答えやヒントが書かれていて面白かった。スマホがないと気が狂いそうだけど、それはヤバいってわかってて、でもどうしたらいいのか…と悩んでる人は多いと思う。そんな人にオススメしたい一冊。巻末のアドバイスもぜひ実践してみたい。(この感想もスマホで書いているという矛盾)

2021年6月10日

読書状況 読み終わった [2021年6月10日]

エグい………昨日の夜読んで1日置かないと感想が書けなかった。ていうか考えることが多すぎて今も感想がまとまらないが…

ただ素直に言ったことが相手に「下心がある」と思われた形で伝わるの、胸糞が悪すぎる。毎回「そのままの意味ですよ」って言わなきゃいけないのか?(そんなわけはない) でも今までもきっとこういうことたくさんあったんだろうな…自分が気づいてないだけで。

最後に和久田が言った(?)「なにが悪いの、おれ?人類に必要とされてる人材なんだけど」っていうのが全てだと思った。自分がしたことで他人が傷ついているかどうかは考えない。まさか高学歴の人が皆そうとは思わないけど、そういう人多いのかな?持つものが持たざるものを見る視線について考える機会になった。

あと、美咲がよく知ってる女の子にものすごくダブって辛かった。

2021年6月14日

読書状況 読み終わった [2021年6月14日]

私が日々を過ごしていくなかで、家事とか恋愛などについて抱くモヤモヤについて、主人公と一緒に考えていくような感覚で読んだ。登場人物のセリフや主人公の気付きには、そのつど共感したり膝を打ったりするんだけど、ひとつ噛み砕いて味わう前にもうひとつ共感ポイントがあったりするので間に合わない。この重厚感、まさしくバター。

「人から強制されたら、なんでも仕事になって、楽しさなんて消えてしまうでしょう?」という梶井のセリフが特に印象に残ってる。それ私も普段から思ってたよ…

現実の犯罪が題材になっているものの、大事なのはそこではなく、登場人物が考え、感じ、経験しながら得ていく生き方のヒント。

この小説は食べ物の描写が本当に美味しそうで良い。エシレバターのご飯、近いうちに絶対やるんだ…!

2021年4月29日

読書状況 読み終わった [2021年4月29日]

初・原田マハ作品。原田さんはキュレーターとしての経歴が凄すぎて、場末の同業者である私には恐れ多くて今まで読めていなかった(?)。

主人公、本屋で買った中国語の本読んだだけでまあまあ喋れるようになってるし、美術事典の内容や博物館で見たものめちゃくちゃ覚えてるし、もしかしてチートキャラでは?と序盤から思ってたし、実際チートだった。笑 しかし、王剣に出会ってなかったら、安っぽい絵を売りつける仕事をダラダラ続けてたと思う。才能は持ってることよりも生かすことのほうが難しいんだな〜とつくづく思った。

市民ギャラリーから放たれて世界を渡り歩いて名作となった深澤真一の遺作が、日本から上海に飛び出して経験を積み有名なギャラリストになった真紅という人と重なった。作品も人間も、運命という大河をたゆたいながら時を超えていくんだな…。

2021年4月6日

ネタバレ
読書状況 読み終わった [2021年4月6日]

読んでよかった。静かに抑圧される女性たちの描写が現実的で、「思い返せば私もこんなこと言われたことあったかも」と読みながら何度も自分の記憶をたどった。この本を読まなかったら気づかなかった「私の静かな抑圧」がたくさんあった。

ジヨンの周りには、彼女の胸の内に共感したり彼女と同じ意見を持っていたりする女性が多くいて、そのことでジヨンの心が救われたことが何度もあっただろうなと思う。そうした人たちは「戦友」という感じで、「味方」という呼び方はふさわしくない気がする。

学生時代、フェミニズムの考え方に触れていた友達と話すと「よくそんなことに気づけるな、鈍すぎて私にはわからない」と思うことが多かった。私は他人に価値観を押しつけられると、自分が間違ってる気がして折れてしまうので、抑圧されてたんだと思う。本を読み進めながら、「うわ、こんなとき私ならどう言い返す!?」と一緒になって考えたので、私もジヨンの戦友になれるかな?この本をフェミニズムの入門として使うのが正しいかわからないけど、私にとってはフェミニズムの考え方を知るいいきっかけになった。

それから…この本は終わり方がうますぎですね。乾いた笑いしか出てこない。

2020年11月22日

読書状況 読み終わった [2020年11月22日]

上下巻を通じて、特にわたし(ユリコの姉)と和恵から醸し出されるえぐみを存分に感じ取った。2人とも、他人の目が気になって気になってしょうがないように見えるが、実際は周りからの視線すら正しく受け取れてない、ある種の独りよがり人間なんじゃないかなと思った。特に和恵の狂っていくさまは本当にえげつなすぎて気分が悪くなるほど。自暴自棄などと陳腐な言い方はできない。この物語の結末を作ったのは和恵だと思うし解説もそう言っている。和恵さん、この本でいちばん世界に爪痕残してるよ。嬉しい?

そして逆に、ユリコやミツルの印象はあまり残らなかった。それは私の考え方が近いからなのか、それとも、ユリコの姉や和恵に近いからなのか………

というか、なんとなくの印象でわたし&和恵・ユリコ&ミツルというグループ分けをしているけど、これもなんだか違う気がする…。とにかく、この本を読みながら思ったことが多すぎてまとめられない。小説をよんでここまで自分という人間について考えたことがあっただろうか?読後にムカムカ考えさせられる本は良い本、これは私の持論です。

どうでもいいことだけど、ユリコって名前を見て何度か小池都知事を想像してしまい、そのたびにかき消すのが大変だった笑。

2020年11月6日

ネタバレ
読書状況 読み終わった [2020年11月6日]

面白かった!!!手紙を並べるだけで人間ドラマが見えてくるという新発見(解説を読んだらこういう形式のお話は結構昔からあるんですね…他のも読んでみようかな)。

それぞれのストーリー、似たような展開のものもあるけれど、そのことはそれほど気にはなりませんでした。全部同じような手紙なのではなく、書類、脚本、小説なども交えてあるのが良いです。どれも面白かったけど…私のイチオシは悪魔・赤い手・ペンフレンド・泥と雪!でもいちばん終わり方がよかったのは鍵。エピローグは私の好きな全員集合のパターンで、最初から最後までずっと面白かったです。久しぶりに読むのを中断したくない本でした。

個人的に、井上ひさし氏の文章は読みやすくてスッと頭に入ってくるので好きです。

2020年10月19日

ネタバレ
読書状況 読み終わった [2020年10月19日]

十二国記面白いのでぜひ…!とプッシュしてくれる人が周りにたくさんいたので、ファンタジー苦手だけど挑戦。どうやら外伝らしく、現実世界っぽい話だったのでガンガン読み進めていけた!最後に広瀬と高里の立場が、人間と人間じゃない者というようにクッキリ分かれたのが印象深かった。私は別の世界に広瀬も行くもんだと思ってたよ。続きはもう買ってあるので読むとしよう〜。

2019年12月25日

ネタバレ
読書状況 読み終わった [2019年12月25日]

ヴィヴァルディ先生の周りの人々の物語。話が進むにつれて、面識のなかった登場人物が繋がっていって、ヴィヴァルディ先生を囲む輪のようになるのが感じられて面白かった。エミーリア、ヴェロニカ、クラウディアの3人の夜のシーンがとてもよかった。私も3人と一緒に思い出を共有したような気持ちになり、その後のストーリーにぐっと引き込まれた。最後のシーンは絵のように美しかった。
途中でしばらく読むのを中断してたので、ところどころ前のページで場面を復習しなければならなかった。一気に読むべきだった、残念…。

2020年10月17日

読書状況 読み終わった [2020年10月17日]

思った以上に面白かった!オシャレな人は、最初からオシャレだったわけじゃなくて、何かきっかけがあってオシャレになっていった人だったんだとわかってなんだか安心した。

個人的には「デパートの販売員だった女」が印象に残ってる。気づいたら美しく変わってたって感じるの、めちゃくちゃ嬉しいんだろうな。

2019年9月9日

ネタバレ
読書状況 読み終わった [2019年9月9日]

ミステリとしての面白さは正直まあまあかな〜と思ったけど、さまざまな時代に人々が織りなす物語は面白かった。それから、東京のいろいろな言い伝え・うんちくなどが知れる部分がこの本の一番の魅力であり、面白いところだと思う。文章の書き方はライトすぎてちょっと苦手。

解説によれば、23区全部の物語が出る予定らしい。今出てる続編はぜひ読みたいと思っているけど、果たして全部読めるかな…?

2019年5月7日

ネタバレ
読書状況 読み終わった [2019年5月7日]

今年に入って、母がしきりに栗本薫さんの話をしてた時期があった。その頃、ちょうどこの本を三省堂書店で見かけ、縁を感じたので読んでみた。

ジャズ界の偉大な先人たちよりも人生経験が乏しいことを気にしながらも、いろんなことを考えながら音楽に向き合う若い主人公。この本に描かれたすべての経験が、これからの彼のジャズを作り上げていくのだろう。

本の帯の「ハードボイルドなのに青春小説でもある」という一文が、この本の内容をよく表してるな…と思った。

一言で言い表せない愛ってあるよね。

2019年5月1日

読書状況 読み終わった [2019年5月1日]

友達が貸してくれた、初・綿矢りさ作品。2編収録されていて、1日ずつかけて読んだ。

表題作がとても良かった。主要登場人物に嫌だなと感じる人が1人もいなくて、気持ちが落ち込まずに読めた。最後の部屋から逃げる作戦を実行するところはハラハラドキドキ、でもワクワク。服で武装して闘ってきた2人の、最初で最後の共闘だったんだなと読み終わったあとに思った。

もう1作品にも作戦実行する場面が出てきたけど、こちらはなんとなく後味が悪い気がした。話としては面白かったけど、やっぱり表題作のほうが私は好きかな〜。

2019年2月10日

ネタバレ
読書状況 読み終わった [2019年2月10日]

軽妙洒脱な小説ってどんなだ?と興味をそそられ購入したものの、2年くらい本棚で休ませてしまっていた。やっと読めた…。

最初は文の句切りの多さに困惑したけど、一度物語に引き込まれたら全然気にならなかった。コーヒーの小説なのに、最初の章でモエ子のコーヒーが「まずい!」って言われてて、そこから物語が始まる展開は斬新で面白いと思った。終盤で「美味い」って言わせてるし。

モエ子と菅さんみたいに、いい感じの心の距離だけどそこに愛があるかどうか微妙…って関係、あるよね〜。それで結婚するなら愛が欲しい…という気持ちもわかる〜。主人公とは年齢も生きてる時代も違うのに、まさかこんなにも共感できるとは思わなかった。

読んでいてすごく楽しかった。これも作品の軽快なテンポのなせる技なのか…。軽妙洒脱な小説!なんとなくわかった気がする。

2019年3月6日

ネタバレ
読書状況 読み終わった [2019年3月6日]

今まで村上春樹作品に対しては苦手意識があったけど、この本には佐々木マキ氏の絵がついていたので頑張って読んでみるか…と思って手に取った。

思った以上に面白かった。退屈だな〜と思う話がひとつもなかった!「眠い」「タクシーに乗った吸血鬼」「鏡」「バート・バカラックはお好き?」が特に好きだった。自分が生まれる前の1980年代の作品で、当時の空気に思いを馳せながら読むと、タイムトリップしたみたいで楽しい。

それから、ハンバーグやドーナツ、とんがり焼など、出てくる食べ物が魅力的だった。お腹すいた。

友達から借りた本だけど、自分でも買おうかな。かなり気に入った。

2019年2月1日

読書状況 読み終わった [2019年2月1日]

表紙買い。宮木あや子作品、初めて読んだ。文章は読みやすいし雰囲気も結構好きだし、他の作品も読んでみようかな。

本の帯に「恋愛小説」って書いてあったけど、恋愛小説とは違うような気がした。恋愛が絡んではいるけど、登場人物同士の心はあんまり通ってない。全部の話に寂しさを感じた。それから、何度か出てくる血の描写が妙に印象に残る。個人的には、この本はエログロ小説。

最初に恋愛小説を期待して読んだからかな、「春眠」がいちばん好きだった。印象のよくない主人公が「モンタージュ」でも再登場したけど、こちらでは良い先生ぶっててシュールだった。最後、ちょっとスカッとしたよね。

2019年1月29日

ネタバレ
読書状況 読み終わった [2019年1月29日]

上巻の最初はなんだか暗いしジメジメしてるし…と読むのをやめそうになったけど、中盤からめちゃくちゃ面白くなってきて、本を読むのが遅い私も下巻は2日で読み切ってしまった!ページをめくる手が止まらないほど面白い。訳もとても読みやすくて良かった。

主人公が大人になったというより、狂ったというほうが近い気がした。レベッカの秘密が明らかになったときの主人公は明らかに狂気の沙汰って感じ。愛ってコワ〜イ。ヒッチコック監督の映画も観てみたいと思った。

個人的には、最後の恩田陸さんによるあとがきが面白かった。

2019年1月17日

ネタバレ
読書状況 読み終わった [2019年1月17日]

流されるように生きる三四郎と、活動的な与次郎の性格の対比が面白かった。三四郎はとても受動的だけれど、心理描写やセリフからときおり美禰子に対する気持ちが見える。ストレートに恋愛感情を表現しないのは、時代のためか、それとも登場人物がストレイ・シープであることを表現しているためなのかわからない。でもそこが良いのだと思う。読んでて結構ときめいてしまった。

2018年8月22日

読書状況 読み終わった [2018年8月22日]

忙しかったので読み終えるまでだいぶ時間がかかってしまったが、最後まで読んでよかった。

個人的には2番目のお話がさわやかで好きだった。そして最後の話で登場人物のバックグラウンドやその後の話が判明してたいへんスッキリ!それから、ペンギンが幻じゃなくてホンモノだったのが面白かった。

ほのぼの系の小説はあまり得意でなく、途中で飽きてしまうことも多いけれど、この作品はぜひ続編も読んでみたいと思った。

2019年4月7日

ネタバレ
読書状況 読み終わった [2019年4月7日]

元ネタの映画を観たことがないと、だいぶ退屈な小説。アラン・レネは…ヒロシマ・モナムールは観たことあったんだけどな…観たらまたパラパラ読み直そうかなと思う。

話の構造は面白いし、こういう小説もアリだと思う。私も過去をねつ造することがあるし、そのことが小説になってて興味深かった。ただ、雰囲気のせいもあるのか、物語の世界には没頭できなかった。

2019年3月12日

ネタバレ
読書状況 読み終わった [2019年3月12日]

2年前のわたしなら、女王として生きているサユリをカッコいいと思ったかもしれないけど、いまはそうとは思えなかった。だからこそ、終盤の彼女には共感しっぱなしだったのだと思う。読むタイミングで感想が変わりそうな作品。

わたしの腹心、いったい誰かなぁ。

2017年4月21日

読書状況 読み終わった [2017年4月21日]

「家族」というのが、この本のテーマのひとつだと思うけど、どんな家族のドラマとも違う、グロテスクな作品だと感じた。最後まで退屈せず、一気に読むことができたが、小さい花と淳吾のお話は、読んでいてゾッとしてしまった。

ダイヤのピアスや鍵のネックレスなど、出てくる小物が印象的。読んでいるとき、ことばの選び方が素敵だなと何度も思った。

2017年3月1日

読書状況 読み終わった [2017年3月1日]

地の文がとても好き、この世界観にどっぷり浸かりたい。ゾラが誰かっていうのは鈍いわたしでも察しがついたから、ミステリとしてはアレなのかもしれないけど、この本の面白さはもっと別のところにある!

5年ぶりくらいに森博嗣の小説読んだけど、やっぱりいいなぁ。

2017年4月17日

読書状況 読み終わった [2017年4月17日]

泣ける!超感動!というほどではなかったけど、ふつうに話が面白かった。終わり方がすごく好きだった!

それよりも、舞台が完全に生活エリアと一致してたから別の意味で面白かった!むしろ10年、20年後に読み返したいかも。

2016年12月26日

読書状況 読み終わった [2016年12月26日]
ツイートする