岡本綺堂訳の「スペードの女王」を読んで俄然気になって、黄ばんだこれを引っぱり出してみた。私の記憶どおり、筋立ては何ら変わるところがない。人名の表記が違うことなど気にはならない。(翻訳年代が違うし底本は別かもしれないが、それもここでは問題の内ではない)。ただ、「見える景色」が全く違った。いずれ優劣の話でもない。良き繋がりは、またさらに良き繋がりを……といったようなことを考えたまでのこと。ロシア文学は苦手、と思った時期があって、しばらくそれを引きずっていたけれど、書架を見るかぎり、それほどでもないか、などと思い直したり。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ロシア、東欧、北欧、等々……
- 感想投稿日 : 2009年7月13日
- 読了日 : 2009年7月13日
- 本棚登録日 : 2009年7月13日
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