刊行年からしても(原著は1932年刊)、もはや「古典」と言ってもいいのかもしれない。「世界中の子どもを可能性いっぱいの人間と見、かれらが本質を見ぬき、本を選択してきた事実を認め、その力にふさわしい本を与えよと主張する」、フランスの文学史家ポール・アザールの著。といっても、堅苦しく小難しいものではない。ここで語られる子どもの魂の、なんと魅力的なことだろう。子どもと大人を殊更に対比させたり、フランスおよびヨーロッパからの見方に偏っているきらいは否めないが、それでもここに挙げられている様々な「児童書」(これまた既に古典と言っていい)は、今も魅力的だ。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
本の本、本屋さんの本、本読みの本、……、
- 感想投稿日 : 2009年5月27日
- 読了日 : 2009年5月27日
- 本棚登録日 : 2009年5月27日
みんなの感想をみる