ポワロばかり読んでいたので、(失礼だけど)箸休め的にミスマープルを読んだ。
いやー、アガサクリスティはやっぱり面白い。
ただの推理好きな老嬢であるはずなく、人間性の考察に優れた、性善説に流されないシビアな視点を持った婦人だった。ここまで人間の内面に深く入って見渡せる人は、結局人に興味があって人好きなんだろうな。アガサ女史自身もそうなのでは。
残酷な事実や結果でも(この時代は殺人は必ず絞首刑っぽいし)、言葉は辛辣でも、どこか温かい余韻が残る。だって人間だもの、と。
マープルは短編の方がエッジが効いてそうだけど、また読んでみよう。ポワロシリーズもまだ半分以上未読だし、こりゃ大変だ!
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2019年1月29日
- 読了日 : 2019年1月29日
- 本棚登録日 : 2019年1月28日
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