ミス・マープルと十三の謎 (創元推理文庫 105-8)

  • 東京創元社 (1960年5月6日発売)
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本棚登録 : 253
感想 : 27

ポワロばかり読んでいたので、(失礼だけど)箸休め的にミスマープルを読んだ。
いやー、アガサクリスティはやっぱり面白い。

ただの推理好きな老嬢であるはずなく、人間性の考察に優れた、性善説に流されないシビアな視点を持った婦人だった。ここまで人間の内面に深く入って見渡せる人は、結局人に興味があって人好きなんだろうな。アガサ女史自身もそうなのでは。

残酷な事実や結果でも(この時代は殺人は必ず絞首刑っぽいし)、言葉は辛辣でも、どこか温かい余韻が残る。だって人間だもの、と。

マープルは短編の方がエッジが効いてそうだけど、また読んでみよう。ポワロシリーズもまだ半分以上未読だし、こりゃ大変だ!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2019年1月29日
読了日 : 2019年1月29日
本棚登録日 : 2019年1月28日

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