植松三十里氏の「愛加那と西郷」を読み、西郷隆盛が島流しになった経緯や時代背景についてもっと知りたくなり本書を手に取ってみた。
前編では西郷の生い立ちと奄美に島流しになるまでのいきさつを知ることができた。薩摩の貧しい下級武士が地道な仕事ぶりで才覚を発揮し(そこには偉くなりたい、とか自分の欲望を満たすような野心は見受けられない)、やがて藩主・島津斉彬に取り立てられる。自分の出自に卑屈になることなく、その場その場で最善を尽くす生き方に「置かれた場所で咲きなさい」という言葉を思い出した。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2024年7月3日
- 読了日 : 2024年7月3日
- 本棚登録日 : 2024年6月20日
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