ヨブ記講演 (岩波文庫)

著者 :
  • 岩波書店 (2014年5月17日発売)
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本棚登録 : 73
感想 : 9
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岩波文庫青
内村鑑三 
「ヨブ記講演」ヨブ記の講義録。ヨブ記の内容は 「苦難は罪の結果なのか」をテーマとした ヨブと三人の友人の論戦。

違和感ある宗教的な部分もあるが、全体的に「カラマーゾフの兄弟」を 想起させる論戦が面白い


ヨブ記から感じたのは、科学や経済は 人間の苦悩に関係なく進むが、宗教は 苦難の時に寄り添ってくれるかもしれないということ


ヨブの結論
*苦難は罪の結果ではない
*苦難=神が信仰を試すために与えた愛→来世への希望
*友に幻滅し、神を真の友とすることにより幸福と安心の絶頂に達する


ヨブ記から導き出した著者の結論
*ヨブが自覚した愛の神=キリスト→つまり ヨブ記=キリスト待望論
*三友への批判=神学者への批判〜三友は教義を知っていても愛を知らない。愛ありてこそ教義も知識も生きる


キリスト待望論
ヨブの来世の欲求→キリスト復活により神の約束→来世の希望に転換


ヨブ記をキリスト待望と結びつけてしまうと、ユダヤ教の神概念では信仰が完結しないとした論調にも読める


読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2020年4月28日
読了日 : 2020年4月28日
本棚登録日 : 2020年4月24日

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