「 日本人は思想したか 」 吉本隆明 梅原猛 中沢新一 の鼎談(ていだん)。宗教や文学から日本思想を抽出しようとした本。印象に残ったのは 仏教、縄文思想、アイヌや沖縄の神道、聖徳太子、柿本人麻呂、西田幾太郎、宮沢賢治、今昔物語からの思想抽出
抽出した日本人の思想
*人間と自然、自然への慎み深さ、自然との倫理関係
*あの世とこの世は繋がっている
○魂鎮め(死と人間の感覚とを調停するもの→調停が哲学の本質→和歌は魂鎮めとして発生→和歌は日本最初の哲学
○非知(念仏を唱えるだけで往生できる思想。知の放棄)
○本覚論(すべての存在に仏が宿る。人間中心から自然中心へ)
○アニミズム(自然物に人間のような霊魂がある)
吉本隆明「技術は現在を超える」「この種の問題は本質的と考えて、早急な結論づけはしない〜保留でいい」
「国家をつくらない→民族をつくらない→平和的」
梅原猛「親鸞は あの世から人間を見る目をもっている」「古事記は歴史を題材とした歌物語」「古事記の作者は柿本人麻呂」「源氏物語と今昔物語は日本文学の大きな山」
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2018年7月7日
- 読了日 : 2018年7月7日
- 本棚登録日 : 2018年7月7日
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