ジンメル・つながりの哲学 (NHKブックス)

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著者 :
yoshidamasakazuさん  未設定  読み終わった 

菅野仁 「 ジンメル つながりの哲学 」 ジンメル社会学の入門書。人間関係論やコミュニケーション論が 社会学の分野であることを知る。

社会(=人々の間に日々繰り広げられる相互作用の網の目)の定義に驚く。

印象に残った言葉
「自分以外は他者=他者は理解できない+自分を伝えきれないことが コミュニケーションのスタート」
「夫婦や恋人であっても、秘密を認め合う 適度な距離が 必要」

イラストが難しい概念の理解に役立つ

ジンメルの思想
*周縁性=些細なものから 人間や社会の本質を考える
*生の哲学=直接的で体験的な生により人間を捉える
*社会関係形成=相互作用=人々がお互いに影響を与え合いながら 関係を形成することで 社会が作り上げられる

ジンメルの社会の定義(相互作用論的社会観)
*社会=人々の間に日々繰り広げられる相互作用の網の目
*社会を固定的に捉えるのでなく、関係形成のプロセスの流動性、動態性に着目
*全体としての社会は 部分的な役割を個人に期待する→個人は多様な能力を活かす 全体的存在であろうとする

「橋と扉」
*橋=いま ここの場所を越えて、つながりたい欲望
*扉=内と外の区別し、自分の場所を確保した人間が 内から外の世界へ踏み出す境界線

他者(自分以外)とのつながり
*他者は 完全な理解はできない存在、ときに 自分の存在を脅かす→自分自身のことも 完全に理解していない
*社会関係の成立=自分すら完全に理解していない者同士が出会うこと=相手の事を理解することを前提としない

(お互いに了解される ルールのある)闘争がダイナミックな人間関係を作る〜闘争は社会関係形成の一つ

レビュー投稿日
2018年10月5日
読了日
2018年10月9日
本棚登録日
2018年10月5日
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