美は乱調にあり――伊藤野枝と大杉栄 (岩波現代文庫)

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本棚登録 : 41
レビュー : 5
著者 :
yoshikooさん 図書館   読み終わった 

同じ伊藤野枝について書いた「村に火をつけ、白痴になれ」とこの作品の大きな違いは、前作が徹底的に野枝がかっこいい、ぶっ飛んだ女であるの対し、こちらは荒削りで知識欲旺盛ではあるが、恋愛にめっぽう弱く、しかも自身はそれに全く気づいておらず、自分は一端の新しい女だと思っているというかなり酷な書かれ方だ。
大杉に対しても、かなり辛辣だが、一方で辻に対してはそう悪くない書き方をしている。

むしろこの作品を読むと、平塚らいてうと青鞜についてもっと識りたくなる。

瀬戸内寂聴さんの本を読んだのは初めてだが、これをきっっかけにあれこれ読んでみたくなった。
同性だからこそ、なんだかんだと恋愛の前では腰砕けな伊藤野枝を読み取り、ここまで描けるのだろうなと思う。

どちらの作品も面白さは抜群だった。やっぱり伊藤野枝という素材とその周辺の人々が面白いというがあるのだろう。

レビュー投稿日
2019年2月12日
読了日
2019年1月29日
本棚登録日
2019年1月19日
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