なぜ私だけが苦しむのか―現代のヨブ記 (岩波現代文庫)

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本棚登録 : 573
レビュー : 60
制作 : Harold S. Kushner  斎藤 武 
yoshikooさん 図書館   読み終わった 

以前から読みたいと思っていた本だが、なぜか江東区内の図書館になく、そのままになっていた。
たまたま、日比谷図書館で出会い、運命を感じてそのまま借りてきた本。

毎日を誠実に思いやりを忘れず、生活を送っていたら、私達に不幸は起こらないだろうか?
そうであってほしいが、残念ながらそんなことはない。
誰にもなんの落ち度がなくても、人は病や事故に襲われたりすることがある。

作者はユダヤ教のラビでそのようなケースをたくさん見てきた上に、自身もお子さんがすごい速さで歳を取ってなくなってしまうという不治の病をもって生まれてきた。

そんな時、宗教を持つ人々が慰めとして、かける言葉がその家族や本人をとても傷つけてしまうことがある。
なぜなら、それが神の思し召しだと言うには、そうなるだけの理由を神の側に見つけなくてはならないからだ。

著者は言う。
神は人間にだけ選択の自由を与えた。
そこには、必ずしもいいことを選ぶとは限らない、そしてそこには悪いことを選ぶ自由もあるのだと、それに対して、神は自由を与えた以上、そこから悪いことを選択肢として人間が選んでもそれを軌道修正することはしないのだと。

では、神を信ずることに、祈りを捧げることにどんな意味が‥というのが、最後の部分。

いろいろなことを考えさせられる本だった。

レビュー投稿日
2018年12月28日
読了日
2018年12月13日
本棚登録日
2018年11月26日
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