高瀬舟

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本棚登録 : 226
レビュー : 39
著者 :
yoshikooさん 青空文庫   読み終わった 

弟殺しの罪のため島流しとなる喜助、そして喜助を送るための同心庄兵衛。

罪人である喜助だが、舟の中で彼のこれまでの経緯や今の心持を聞いているうちに、なんともなしに自分自身の人生を振りかえってしまう庄兵衛の短い物語だ。

喜助のような「足るを知る」という人が時代とともに減ってきているのだろうなぁと思う。
自分のいい頃合いで欲を収め、のんびりと楽しむというような人生観は東洋思想にはよく出てくる気がする。
このところ、毎晩寝しなに読んでいる「菜根譚」などにもよく出てくる。

一方で、欧米の文化=お手本にすべき‥みたいにになってきて、達観した人物…みたいな人が減っているのだろうか?
なんだかガツガツとして不機嫌な人が増えているような気がする。仕事をしていると…
欧米の人には根付いているであろう根底の宗教観がないのも、欲一辺倒になりやすいのかもしれない。

「わかったつもり」の読書中にこの本の話が出てきて、青空文庫をポチッと。
あっさり読み終わるが、文章が美しくてそして心に残る。
さすが、文豪。

あれ?ひょっとして、この有名な話を実際に読んだのは初めてな気がするぞ。

レビュー投稿日
2019年1月23日
読了日
2019年1月23日
本棚登録日
2019年1月23日
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