道ありき三部作の一番最後は、信仰を勧める話がメインのため、賛否両論あるだろうな‥という印象。
私も中盤あたりで実際辟易してきてしまった。
しかし、最後まで読みきってみて、なるほどキリスト教信仰者というのはこういう考え方で、世の中と神さまを見ているのかというのがわかってきて、興味深かった。
では、もっとキリスト教の本を読んでその良さをという方にはどうもいかず、では、予てから積読にしていたドーキンスの「神は妄想である」を対比として読みたいという気分が盛り上がってきた。
一方で、自分が「氷点」を読んだときに、それほどキリストの話は印象に残っていないのだが、おそらく読み返すとそこがよく見えてくるだろうと再読したくなってきた。
同じくキリスト教信者として有名な作家である遠藤周作の小説も好きで何冊か読んでいるが、そういえば彼自身が自分と宗教について語っている本を読んだことがない。こちらも読んでみたい。
ということで、読了して興味が広がった本である。多分作者の期待からは外れているだろうな。この展開は。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2018年11月23日
- 読了日 : 2018年11月23日
- 本棚登録日 : 2018年11月12日
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