多動力 (NewsPicks Book)

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本棚登録 : 1208
レビュー : 151
著者 :
yoshikooさん Prime Reading   読み終わった 

仕事で会う若手の中でよく絶賛されているのが堀江貴文さんの本。
私はずいぶん以前に一冊小説的なものを読んだことしかなかった。
今回Prime Readingで見かけたのでどのあたりが魅力なのかを知りたくて読んでみた。

読み終えて、これは組織に勤める人が読んで参考にする本ではないな‥とつくづく思う。
組織というのは、リスクをみんなで分散しあい、その分受け取るものも分散する。単純にいうと、リスクも利益を独り占めできない仕組みだ。
そういう中では全体で動くことを常に考えている必要がある。

彼がこの著書の中で言っているのは、これと真逆。とにかく自分を楽しませ、やりたいことをやるために、どんどん動くということだ。
この人はリスクも利益もひとりで受け取るタイプの仕事をしている。そこがまずかなり私の知っている読者層とは違うのだ。

それとおそらくこの人はかなり強靭なメンタルを持っているのだと思う。
つまらない会議やつまらないと思う場面でいきなりスマホで自分の知りたいことを調べたり、やりたいことをやったりというのは、一見格好いいかもしれないが、自分が相手にそうされてもなんとも思わない人でなければ、これはできないだろう。
そしてこれまた私が見る限り彼の本を読むような若手にそんな強靭なメンタルの持ち主は見たことがない。

何冊も本を出されているのだから、すごく彼の生き方を素晴らしいと思う人が多いのだと思う。
しかし、この人のようにあっという間に他人をジャッジして、「つまらない」「魅力がない」「ロジカルではない」=『使えないやつ』…と、判断されたら二度と浮き上がれない、アウトみたいな世界って自分がジャッジされる側だとしたら、相当なストレスだと。
まぁ、喜んで読む人たちは自分は常にジャッジする側だと思っているんだと思うけどね。

この人の本を読んで実践しようと思うなら、多分全部実践しないと駄目だろう、しかしそこには相当の覚悟と行動力さらには実力が必要だ。
大半の読者は自分にできそうな部分だけ真似すると思うので、いつまでたってもこの人の本を読みながら憧れているだけになってしまい、何度も(おそらく)同じような内容の本を買って読むのだと思う。

なんとなく批判的な文章だけれど、私自身もこの人がいうところの自分の持っていることを活かして勝負しよう‥みたいなのって、成功しないパターンだよな‥と思っているし、人生に目的がなきゃだめってことはないと思うところなど同感できる点は結構多かった。

苦労すればするほど、大きな成功が手に入る…という神話も、信用していない。そういうときもあれば、そうじゃないケースも結構ある。
まぁ、だからこそどんどん動いて楽しもうよ‥というのもよくわかる。

ここまで書いてよくわかった。
私はこの著者が嫌いなのではなく、この人の本をただ何冊も読んでいる人が苦手なのだなぁ。

レビュー投稿日
2018年10月29日
読了日
2018年10月29日
本棚登録日
2018年10月24日
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