女は「政治」に向かないの?

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  • 講談社 (2018年6月1日発売)
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野田聖子、小池百合子、山尾志桜里、辻本清美、中川智子、高井美穂、嘉田由紀子という7人の女性政治家の生き方や政治家としての活動を紹介している。1冊で7人だから各人にそれほど分量が割かれているわけではないけど、けっこう読み応えがある。
なるほどと思える人選ではあるけど、一方で取り上げている7人以外にも名を知られた女性政治家はいる。そのなかでこの7人はどことなく共通するものが感じられないだろうか。信念の人、努力の人、転んでも起きる人という印象だ。朝日新聞の女性編集委員を務める著者が「これだ。根拠のない楽観主義、自己肯定感。成功する女性政治家はみな、これを持っている。何であっても成功するにはこの自己肯定感が大事なのだろう」(p.70)と述べているがうなずける。
私にとっては好感(あるいは関心)をもっている人ばかりだったので、読めばそれぞれがあっぱれな人物に思えてくる。そういう人も政治家(でもある)人生のなかで、ずっと一筋でいるわけではない。覚悟が決めたり、どこかで一皮むける体験をしていることが彼女たちを打たれ強くぶれない人にしているのではないかと思う。中央の政治家だけでなく、中川智子、高井美穂といった地方に戻った政治家も取り上げている。中央や上を目指すばかりでなく、おかれた場所に地に足をつけて生きてい柔軟な姿を示しているのもこの本の価値だと思う。
ただ、この書題はどうなの。『女は「政治」に向かないの?』って……向かないはずじゃないじゃん。向かないとしたら向くようにしないといけないよね。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2018年8月17日
読了日 : 2018年8月16日
本棚登録日 : 2018年8月16日

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