新ビルマからの手紙 1997~1998/2011

  • 毎日新聞社 (2012年3月21日発売)
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感想 : 7
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毎日新聞で連載されていたスーチーさんの連載をまとめたもの。今年、ミャンマーに行こうと思っているから事前の知識づけのために読んでみた。紙上連載が始まった当時は大きな話題になったもので、当時わが家では毎日新聞を購読していたから第1回目を読んでみたけれど、それ以来読むことがなかった気がする。そして今回もざっくり斜め読みになってしまった。
スーチーさんの教養高く美しい文章は、それだけに読み進めづらい(もちろん、それは自分の教養のなさを痛感するものであって、スーチーさんがお高くとまっているなどというつもりはないのだけど)。ミャンマーの歴史も地理も文化もほとんど知らないということもあるだろう。
1997年から翌年にかけての連載では、圧政と闘わなければということを再三綴っていたのが、その後数年の自宅軟禁による中断を経て、再開した2011年には旅行に出かけたり絵画の話が出てきていて、ミャンマーが落ち着いて民主的になりつつある様子がうかがえる。
1997年あたりを読んでいたときは、何と硬い言葉、硬い文章と思った。実は、スーチーさんは国際社会にはモテモテだけど、国内ではそんなに人気があるわけでも求められているわけでもないという話も聞いたので、この硬さでは庶民はついていくのが難しいのかもしれないとも思ったのだけど、2011年の文調からすると、やはり1997年当時は厳しい時代だったということだろう。
そういった背景を知らずに読んでしまったのは残念。というか、読んだうちにも入らないようなものなので、ミャンマーをある程度知ってからもう一度読んでみようと思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2014年7月21日
読了日 : 2014年7月21日
本棚登録日 : 2014年7月21日

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