赤朽葉家の伝説 (創元推理文庫)

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本棚登録 : 2572
レビュー : 282
著者 :
yoshiyatsuboiさん 全体小説   読み終わった 

先週末に「私の男」を一気読みしてあまりに面白かったので、文庫版解説で北上次郎さんが強く薦められていた「赤朽葉家の伝説」を購入して、これま面白くて一気読み。

これは好き好きだけど、「私の男」よりこちらの作品のほうが心に残っていく一冊。作家自身のあとがきに「担当編集から初期の代表作品をつくりましょう」というプレゼンから生まれたというだけに、まさに力作。

作家自身は、ガルシア・マルケス「百年の孤独」やヴァージニア・ウルフ「オーダンドー」などが書き始める前に抱いたイメージだったとあったが、個人的な読後感としては、ジョン・アーヴィング「ガープの世界」「ホテルニューハンプッシャー」なども頭を過った。

またこのような作品を「全体小説」と呼ぶということもこれまで知らなかったのでググってみると、中上健次三部作「岬」「枯木灘」「地の果て至上の時」などがジャンル的にはその代表作ということで、なるほどなあという想いに駆られる。それで言うとこの作品の第一部は「鳳仙花」にも雰囲気がとても近い。

「全体小説」は好きなジャンルなんだと知れたので、しばらく漁ってみたい。全体小説について解説されているサイトで、高村薫「晴子情歌」は中上三部作の影響を感じるという感想があったので、まず読んでみたい。

レビュー投稿日
2014年8月3日
読了日
2014年8月3日
本棚登録日
2014年8月3日
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