マオ―誰も知らなかった毛沢東 上

  • 講談社 (2005年11月17日発売)
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感想 : 45
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上下とも一気に読了した。迫力があり、毛沢東の知られざる側面が暴かれており、衝撃的だった。この本を読むまで漠然と中国で共産主義革命を成し遂げた偉人と思っていた。長征で延安にたどりつくまで、四川省の山奥を逃げ回り大変な苦労をしたと思っていたが、毛沢東やその仲間達、更にはその情婦まで含めて共産党の幹部連中は、大変な山道をハンモックに担がれて読書しながら優雅に進んでいた事を知り驚いた。その後も、人民虐殺を繰り返し、平然と繰り返しており、毛沢東というのは人格異常者であると思った。スターリンの数千万人の虐殺やポルポトなど数百万の虐殺、これに毛沢東の7000万人虐殺を考えると、読了後の感想は、共産主義の本質は国民の虐殺にあると思った。一旦共産党独裁になってしまうと、反対者を虐殺しまくる以外に方法がなくなる。このことは、北朝鮮のキム一族の独裁の凄まじさも考えると日本共産党は存続させるべきではないと思う。オーム真理教と同様に徹底的に解体すべき。見かけのソフト路線にだまされてはいけない。山本太郎の様なアジテータにだまされてはいけないと思う。この本は共産党独裁の恐ろしさを具体的に示してくれた。高く評価する。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 毛沢東
感想投稿日 : 2020年3月28日
読了日 : 2020年3月28日
本棚登録日 : 2020年3月28日

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