守っているつもりでいた銀行に裏切られたエリート銀行員が刑務所に入れられ、すべてを失っていく。身についたのは「笑い顔」。まあどうしようもない状況に陥った時に人は笑うしかないとよくいうけど、その笑い顔が固定されてしまうわけ。エリートの転落が上手く表現されている。刑務所内でその不気味な笑い顔がやくざの親分に気に入られて、人間としての誇りを取り戻していく。出所後、自分自身を取り戻す戦いを始めて、銀行の闇をさらけ出すことに成功。失っていった物を取り戻していく。人生のやり直し小説でもある。こう書くと面白そうなんだけど、なんかいまいちツメが甘いんだよなあ
読書状況:未設定
公開設定:公開
カテゴリ:
サスペンス
- 感想投稿日 : 2008年12月27日
- 本棚登録日 : 2008年12月27日
みんなの感想をみる