最悪の事故が起こるまで人は何をしていたのか

  • 草思社 (2006年10月19日発売)
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最悪の事故は、
そのほとんどは1つの要因だけでは
発生しない。
その予兆をなぜ見逃し、
もしくは必要な対応をとれなかったのか。

マスコミの報道のような、悪者さがしや
センセーショナルな書き方ではなく
(だから、事故の惨状が必要以上に生々しく
書かれてなくて、冷静に読むことができる)、
将来の事故をどう防ぐか、という視点で、
記載された事例をはじめ、
あまり大きく取り上げられることのない
事前の兆候をきちんとつかみ、
「最悪の事故」の発生をくいとめた例が
書かれています。

必要なのは
兆候を見つけ、
その情報が必要なところに伝わり
それに責任ある人が、小手先ではなく
必要な対応をすること。
そのためには、
見逃す(または小手先の対応を取ること)
が会社のためではなく、
将来より大きく会社に降りかかるリスクを
なくすことが会社のためになる、
という意識が必要ではないか、
と自分は読みました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 人生訓
感想投稿日 : 2013年3月16日
読了日 : 2007年5月3日
本棚登録日 : 2013年3月16日

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