心の哲学入門

  • 勁草書房 (2007年8月26日発売)
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感想 : 6
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「心とは何か」から始まり、心の因果性、意識、志向性、合理性、認識に渡って論じられている。文体は平易だが、途中理解の難しい所もあった。参考文献はその説明もあって充実している。だが、この出版社の本が多い。その偏りが嫌な人もいると思う。個人的には、本文の説明の具体例にスマップのメンバーと思われる名前がたびたび出てきたのが抵抗を感じた。それでも、今の心の哲学の概略が分かる。各章にまとめと問題が設けられている。

やはり、答えは出ない。しかし、心の哲学の入り口としては良書だと思う。参考文献で更にステップアップができる。コラムで哲学用語の説明もある。哲学の入門にもなるかも。入門書なので、本文は偏りがないように配慮されている。それでも著者の力が入っている所もある。心に興味のある私には良かった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 哲学・思想
感想投稿日 : 2021年8月3日
読了日 : 2021年3月5日
本棚登録日 : 2021年8月3日

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