最後の数ページで主人公の気持ちが陰から陽に変わっていく様をみて、何とも清々しい気持ちになった。人は大なり小なり心に陰を抱えている。それが陰なのか本人が自分で決めているようで、実は世間でいう普通を基準に自分で自己評価したレッテルに過ぎない、と本書は言いたいのかな、と感じた。と同時に人は人を評価したがる生き物である、という事も改めて理解し、自省した。コンビニという狭い箱のなかで起こる変化のない日常、歯車の一部、が生き甲斐になり得る。幸せとは何なのか考えさせられるストーリーでした。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2024年5月4日
- 読了日 : 2024年5月4日
- 本棚登録日 : 2024年1月2日
みんなの感想をみる