タイタンの妖女 (ハヤカワ文庫 SF 262)

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本棚登録 : 1554
レビュー : 205
制作 : 浅倉 久志 
YOUCHANさん  未設定  未設定

前期ヴォネガットを語る上ではずすことのできない作品。
世間的には、「猫のゆりかご」と人気を二分する作品だが、
ヴォネガット一流の、読後のしみじみ感を満喫できる「タイタン」のほうがわたしはお気に入りだ。
ヴォネガットと言えば、しっちゃかめっちゃかな話の展開だが、
ここでのしっちゃかめっちゃか度合いは半端ない。
地球を飛び出して、はるかかなたの星の世界へ飛ばされまくる人生も、
そういうものだと受け入れるべきか。トラルファマドール星人、大活躍。

私自身、この長い物語は、ラスト3ページの"サロの贈り物"のためだけにあると思っている。
ここを読むだけで、ほらまた鳥肌が立って、目頭が熱くなる。
天国にいる誰かさんは、あんたのことが気に入ってるんじゃないかな云々は、
いろいろな作品で使われている言葉だけれど、
「タイタン」ではとても重く、やさしく、トーストみたいにあったかだ。
まさに名作。

レビュー投稿日
2008年7月15日
本棚登録日
2008年7月15日
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